瀬戸内市は、国立療養所邑久光明園(同市邑久町虫明)内へ特別養護老人ホームの誘致を計画している。1日の市議会特別委員会で説明した。実現すれば全国の国立療養所では初。事業者公募に向けた説明会を14日、社会福祉法人を対象に行う。 療養所の地域開放などを目指す将来構想の一環。入所者側の希望に加え、療養所のある裳掛地区や隣接する玉津地区の高齢化率が43%超と市内最高水準であることを踏まえ、市が介護保険事業計画に裳掛地区への設置を盛り込んでいた。 規模は50床とショートステイ用10床。事業者は約3800平方メートル(駐車場約1200平方メートル含む)を国から借りて施設を建設する。市は3月下旬に事業者を決定し、2015年4月の開所を目指す。 邑久光明園入所者自治会の屋猛司会長は「地域へ恩返ししたいとの思いから要望した。誘致して良かったと思われる施設になってほしい」と話している。