JR東海は30日、カード型IC乗車券が導入されていない飯田線の愛知県内の2駅で、計20人の乗客がIC乗車券での運賃支払いを申し出たため、ワンマン列車の運転士が精算作業に手間取り、列車が約1時間半遅れたと発表した。2駅は観光客の利用が多く、IC乗車券が導入されている地域から、対象外と知らずに列車を乗り継いで訪れたとみられる。 JRによると同日午後0時25分ごろ、豊橋発本長篠行きの普通列車が東新町駅(愛知県新城市)で停車した際、4人がIC乗車券での支払いを申し出た。 同駅では精算を車内でする必要があり、現金で支払ってもらわないといけないため、運転士は運賃計算する作業に追われ、数十分遅れて同駅を出発した。同様に車内での精算が必要な次の茶臼山駅(同市)でも16人から申し出があり、さらに遅れた。