青銅器時代から現代まで世界中で生みだされた文様の歴史を通観する『世界の文様歴史文化図鑑』が柊風舎から刊行された。衣類や宝飾品、織物、壁紙、家具など、多彩な分野で変容しつづける文様が美しい。著者は英国の美術史家ダイアナ・ニューオール氏ら。1万3650円。
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お弁当に入っている魚の形をした小さなしょうゆ入れ。あの入れものを「醤油鯛(しょうゆだい)」と名づけて収集した企画展が、兵庫県豊岡市日高町の但馬国府・国分寺館で開かれている。県立人と自然の博物館研究員の沢田佳久さん(53)が25年かけて約1千個を集め、6科21属76種に分類した立派な研究だ。 沢田さんは昆虫研究者で、フィギュアやコーヒーの缶などを集めるのが趣味。醤油鯛は妹が先に十数種あつめていたのを引き継いだ。コレクションを知った友人、知人がどんどん持ち込んでくれたという。 作った側の思い入れを想像しながら、「ナミショウユダイ科」など六つの「科」に分類。21の「属」は図形的な違いで分けた。76種は手に入れた場所などで「北大生協」「薩摩」やコンビニ店の名をつけた。こうした研究を昨年、図鑑にして出版した。 展示場には、標本箱に虫ピンでとめた醤油鯛約120個が並ぶ。各部の名称を解説する図を掲げ、違
(三省堂・3990円) ◇きわめつきの精神活動を最大限わかりやすく ある高名な哲学者と経済学者が散策しながら語り合っていた。哲学者は「経済学とはとどのつまり最小限の努力で最大限の効果をあげようとする学問だろう」と言った。すかさず経済学者は「哲学とは要するに最大限の努力で最小限の効果をあげようとする学問でしょう」と言い返したという。この小話じみたやりとりには、なにがしかの真実があるのではないだろうか。 きわめつきの精神活動のごとき哲学と誰にでもわかりやすい図鑑。それがどうして結びつくのか。ラファエロの絵画「アテネの学堂」を横目にしながら、プラトンとアリストテレスの相違について読み進むと、たしかに頭に入りやすい。 アカデメイアで二人が知り合ったのは師が六十歳、弟子が十七歳のときだった。アリストテレスはプラトンの後継者に選ばれず、アテネを離れイオニア地方に旅立つ。だが、そこで野生の生物を観察する
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