静岡市清水区の清水平野で約550〜5600年前に少なくとも5回の津波があり、下田市の沖合では西暦640〜1560年に3回の大地震が発生していたことが、静岡大・北村晃寿教授らの調査で分かった。産業技術総合研究所(茨城県つくば市)も磐田市、袋井市などの太田川低地で過去の津波浸水域の調査を進めている。いずれも19日から千葉市で開かれる日本地球惑星科学連合大会で発表される。 清水平野の津波歴は静岡大の北村教授らがJR清水駅付近などの12地点を掘削し、津波堆積物を採取。上下の地層に含まれる貝類から年代を特定した。 昨年5月までに約4300年前と約5600年前の津波を確認していたが、新たに約550年前、約1300年前、約3400年前の津波を確認した。 約550年前の津波は明応東海地震(1498年)、約1300年前の津波は白鳳南海地震(684年)か仁和地震(887年)によるものだった可能性があると