広島大は、福島の原発事故後の復興に貢献する専門家を育成するプログラム「放射線災害復興学」を開設することを決めた。原発事故でこの分野の専門家不足が表面化し、原爆投下後の復興や放射線医学研究を支えた広島大の実績や経験を生かすのが狙い。 来年10月のスタートを目指し、新たに広島大の大学院に進学する10人程度を募集する。大学院生は各研究科に属しながら修士・博士課程の5年間のプログラムを受講する。 医学、環境学、工学、心理学など各分野の専門家が、放射線から「生命を守る」「環境を守る」「人と社会を守る」などをテーマに講義。福島大や福島県立医大、放射線医学総合研究所(千葉市)の研究者を招いたり、福島県で放射線の測定や住民の健康調査にも関わったりすることを検討している。