確定死刑囚の数が133人に上り、法務省が把握している1949年以降、年末時点では過去最多となった。 今年は約1年8か月ぶりに死刑執行が再開され、7人について執行されたが、新たに9人の死刑が確定したため、未執行の死刑囚は昨年より2人増えた。 同省によると、死刑が今年確定したのは、山口県光市で母子2人を殺害するなどして殺人罪などに問われた大月孝行(31)、香川県坂出市で義姉とその孫の計3人を殺害して同罪などに問われた川崎政則(66)の両死刑囚ら9人。 執行は19年ぶりにゼロだった昨年から一転、7人に対してなされた。執行が再開されたのは、制度の存廃も含めて議論された同省内の勉強会が終了したことが影響しているとみられる。 勉強会は、民主党の千葉景子法相(当時)が2010年8月に始めた。10回開かれたが、制度の存廃について結論は出さず、今年3月に終了。その後、小川敏夫法相(同)が執行に踏み切った。法