【2012年11月20日 ESA】 太陽に似た星を取り囲むガスの星雲が、この星がかつて物質を放出しながら一度“死んだ”あと、再び甦った歴史を物語る。太陽も数十億年後、同じような運命を迎えるかもしれない。 惑星状星雲アベル30。右上の四角は中心部の拡大図。ハッブル宇宙望遠鏡の可視光画像と、2機の天文衛星「XMMニュートン」と「チャンドラ」のX線画像を合成した。クリックで拡大(提供:X線:ESA/XMM-Newton; 可視光: NSF/NOAO/KPNO; 拡大図: NASA/CXC/IAA-CSIC/M. Guerrero et al; 可視光: NASA/STScI) 太陽の8倍未満の質量の恒星は晩期を迎えると、赤くふくれあがった赤色巨星となり、外部層の物質を周囲に放出する。残された星の高温の核が放つ紫外線で発光した周囲のガス層が、「惑星状星雲」と呼ばれる天体だ。 地球から5500光年か