リアス式海岸に面した米水津湾の懐に位置する米水津地区は大きな津波被害が予想される=27日、大分県佐伯市、朝日新聞社ヘリから、森下東樹撮影急な坂が続く避難路。逃げやすいように手すりは市が整備した=大分県佐伯市米水津宮野浦 巨大地震による津波の想定を踏まえ、九州・山口・沖縄でも各地で対策や避難計画づくりが進む。計画通りに逃げられるのか。悩みつつも少しでも命を守ろうと、住民や行政の取り組みが続く。 【特集ページ】「間近の津波」はこちら 【斎藤徹】入り組んだリアス式海岸沿いに広がる大分県佐伯市・米水津(よのうづ)宮野浦地区。避難所がある高台まで、避難路をたどって記者(36)が逃げてみた。 地区は住民約400人、日中は水産会社でさらに500人ほどが働く。県の試算では、南海トラフ地震が起これば最大12メートルを超える津波が襲う。 標高2メートルの漁港付近から、急な避難路を駆け上がった。東日