防衛省は7日、ロシア空軍のSU27戦闘機2機が同日午後2時59分ごろに、北海道・利尻島南西沖の日本の領空を侵犯したのを確認したと発表した。航空自衛隊のF2戦闘機計4機が、青森県の空自三沢基地から緊急発進(スクランブル)した。外務省は在日ロシア大使館に厳重抗議し、事実関係の調査を求めた。 ロシアの領空侵犯は、伊豆諸島付近で発生した2008年2月以来で、北海道付近では、06年1月に礼文島北側で発生して以来。防衛省はロシアの意図を「不明」としている。2月7日は、1855年に択捉以南の北方四島を日本領土と認めた日露通好条約が結ばれたため、日本政府が「北方領土の日」と定めている。 防衛省によると、領空侵犯は午後2時59分29秒から午後3時0分40秒までの1分11秒間。ロシア機は北海道西の日本海を南下した後、北上し、利尻島沖で侵犯した。空自の三沢基地防空指令所は、無線で領空から出るよう警告した。F2戦