ニワトリの細胞内で増殖した鳥インフルエンザウイルス(H7N9)が、細胞の表面に出てきたところ。粒状に見えるのがウイルス=東京大医科学研究所の野田岳志准教授撮影ニワトリの細胞内で増殖した鳥インフルエンザウイルス(H7N9)が、細胞の外に出てきたところ。粒状に見えるのがウイルス=東京大医科学研究所の野田岳志准教授撮影 【大岩ゆり】中国で人への感染が広がった鳥インフルエンザ(H7N9)ウイルスに対し、すべての年代の日本人に免疫がないことが東京大と国立感染症研究所などの研究でわかった。日本に上陸すると被害が大きくなる可能性が高いことを示す結果で、11日付英科学誌ネイチャー電子版に発表した。 2009年に世界的大流行を起こしたH1N1型ウイルスに対し、中高年以上の人はある程度の免疫を持っていた。ところが研究チームが、10〜12年に採取された血液を使って日本人の免疫を調べたところ、0歳代〜90歳代