中国の鳥インフルエンザウイルスH7N9型は、上海市の市場で取引される生きた鳥の体内でできた可能性があるとする論文を中国農業科学院のチームがまとめ、23日までに科学誌「チャイニーズ・サイエンス・ブリティン」に発表した。 市場では、各地から出荷されたさまざまな種類の鳥が飼われているため、鳥の体内で複数種のウイルスの遺伝子が混ざり、新しいウイルスができたとみている。 感染者3人から分離したH7N9型には、人体での感染や増殖が起こりやすくなりうる変化が起きていた。「重症化や高い致死率の原因ではないか」と推測している。 チームは、3月30~31日、上海市や安徽省の市場と鳥を飼う農場で、鳥や飲料水、土壌などから採取した970検体を解析。上海の市場で採取した20検体からウイルスを検出した。