北アルプス・西穂高岳独標(どっぴょう)(2701メートル)付近で1967(昭和42)年8月1日、集団登山中の松本深志高校(松本市)の生徒が遭った落雷遭難事故の慰霊で、同窓生や同校山岳部員ら25人が1日、西穂山荘(岐阜県高山市)近くのヘリポートで黙とうし、犠牲者の冥福を祈った。 事故は2年生が落雷に遭い、生徒11人が死亡、生徒と教員13人が重軽傷を負った。 この日は天候が悪く、独標までは行かず、ヘリポート脇に献花した。 同校山岳部は2006年から慰霊登山をしており、ことしは9人が参加。2年の西山康之君(17)は「(事故の教訓を生かすため)忘れないことが大切」と話していた。 事故当時、救助に当たった元高校教諭の小林俊樹さん(80)が「ここはヘリが遺体やけが人を運んだ場所」などと話した。1年の木村文岳君(15)は「貴重な話を聞けた。事故を忘れないよう、後輩に伝えたい」と話していた。事故当