仲正昌樹です。 これまで明月堂書店から出している拙著などで、繰りかえし述べてきたように、私は、ツイッターで多くのRTを集めさえすれば、自分たちの言い分が正しいと思い込んでしまうような連中は、相手にする価値がないと思っているので、デマ情報に対して個別に反論するつもりはありません——オバカさんのサンプルとして使わせてもらうことはあるかもしれませんが。ただ明月堂書店のブログの突然の閉鎖というやや異例の事態になったので、今回のような件についての基本的立場を改めて表明しておきます。 ①他人の本や文章を論評する際に、いかなる基準による判断か示すことなく、いきなり「無駄な記述が多い」などと断じるのは、その著者の人格を根本から否定する行為である。真摯な読者であれば、自分には無駄でも、「著者も何か考えたうえで書いたことであろう」と一応推定してから、話を始めるはずである。書き方がほぼ決まっていて、その基準が