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ブックマーク / gotouyuni.hatenadiary.org (2)

  • 真ん中 - わたしがいなづまだった頃

    いつも勝手にひとりで悲しい 悲しい気持ちの行き場がなくてばかみたいに買い物したり大切なものを壊して泣いたりするしかない ほんとうにばかみたい わたしは悪い子供だった 悪いことをするのは叱ってもらいたいとかそんな簡単なことじゃなくて、ただ気持ちの行き場がなかった 思えば悪いことをするのは自傷行為だった 悪いことをして罪悪感を感じることで気持ちを紛らわせるしかなかった、ほんとうにギリギリだった なにもかもだめになってしまいそうで毎日泣いていた わたしは、わたしのたくさんの悪いことを、ほんとうに誰にも言えなかった そうやって武勇伝のように話せるほどわたしの気持ちは安全ではなかったから 反省のしかたもわからないまま大人になってしまった でもいまはこんなにつらいのに、わたしは、つらい気持ちをどこへもやらずにここに持っていることができている それは世間では正しいことだけど、わたしは、わたしのこころがひ

    真ん中 - わたしがいなづまだった頃
    ortica
    ortica 2014/11/09
  • あなたの大切なけむり - わたしがいなづまだった頃

    実体のない大切なものは誰も大切だと言ってくれないから自分で繰り返し強く肯定しなくてはいけない 口に出して何度も、それがわたしのそばにあると言わなくては、こころが弱くなったときに関係のない人に否定されてそれがいなくなってしまう。ほんとうのこころが強くなりたい。頭のおかしい人だと思われて友達がひとりもいなくなっても、実体のないあなたといつまでも一緒にいるには、つよいつよいこころを持たなくてはいけないから。日が落ちるのがもうこんなに早い。まだ5時のチャイムも鳴らないのに街灯が白く浮き上がって見える。木の影が真っ黒く見える。それ以外は青ねずみ色に見える。雨が降っていて寒い、まだすこし早いマフラーと、襟ぐりの間からさむい風が入ってくる。はだかだからさむい。ぜんぶがはだかだから、こんなに気持ちがさむいのだ。濡れた土のにおい。濡れた土とじゃりと腐りかけの落ち葉を踏む感触がゴム底からわたしのあしへ上ってく

    あなたの大切なけむり - わたしがいなづまだった頃
    ortica
    ortica 2014/10/26
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