いつも勝手にひとりで悲しい 悲しい気持ちの行き場がなくてばかみたいに買い物したり大切なものを壊して泣いたりするしかない ほんとうにばかみたい わたしは悪い子供だった 悪いことをするのは叱ってもらいたいとかそんな簡単なことじゃなくて、ただ気持ちの行き場がなかった 思えば悪いことをするのは自傷行為だった 悪いことをして罪悪感を感じることで気持ちを紛らわせるしかなかった、ほんとうにギリギリだった なにもかもだめになってしまいそうで毎日泣いていた わたしは、わたしのたくさんの悪いことを、ほんとうに誰にも言えなかった そうやって武勇伝のように話せるほどわたしの気持ちは安全ではなかったから 反省のしかたもわからないまま大人になってしまった でもいまはこんなにつらいのに、わたしは、つらい気持ちをどこへもやらずにここに持っていることができている それは世間では正しいことだけど、わたしは、わたしのこころがひ