伊ローマで行われた児童婚への抗議デモで、10歳で結婚させられた少女に扮(ふん)した女優(2016年10月27日撮影、資料写真)。(c)GABRIEL BOUYS / AFP 【5月3日 AFP】世界の児童婚の件数は減少傾向にあるが、根絶できるのは300年後との見通しが、2日公表の国連児童基金(ユニセフ、UNICEF)の報告書で示された。逆に、新型コロナウイルス感染症などの危機が重なれば、増加に転じる可能性もあると警鐘を鳴らしている。 ユニセフは児童婚について、男女問わず、18歳未満での結婚を指すと定義している。報告書によると、そうした女性は現在、6億4000万人に上る。これは、毎年1200万人が児童婚の対象になっていることを意味する。 過去25年間に関しては、児童婚は減少傾向をたどってきた。20~24歳の女性のうち18歳未満での結婚の割合は1997年に25%だったのが、2012年は23%、