防衛省は30日、海上自衛隊7隻目のイージス護衛艦「まや」の命名・進水式を横浜市磯子区で開いた。海自艦で初めて、艦艇や航空機が集めた情報をリアルタイムで艦隊全体で共有するCEC(共同交戦能力)を搭載、2020年3月ごろ就役する。また、乗員約300人の1割程度が女性になると想定。女性用のベッドや風呂、トイレを集めた区画を初めて建造時から設けた。 CECは衛星を介さず、瞬時に大量のデータを共有する装置。敵のミサイルや戦闘機の迎撃などに活用される。在日米軍のイージス艦やE2D早期警戒機に搭載済み。防衛省は対中国を念頭に米軍と連携し、日米一体化をさらに進める狙いもある。 「まや」には射程を拡大させた新型迎撃ミサイル「SM3ブロック2A」を搭載できる。陸上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」も配備して、弾道ミサイル防衛に専従しがちだったイージス艦を艦隊防空など他の任務にも振り向ける考えだ。