大学入学共通テスト(以下、共通テスト)のすべての日程が終了した。大学入試センターは2月7日に受験者数や平均点などの確定結果を発表する予定だが、数学I・Aや生物など多くの科目で、前身の大学入試センター試験(以下、センター試験)時代を含めて過去最低の平均点となる見込みだ。実際にどんな点が難しかったのか? 来年度の受験生はどんな対策をとればいいのか? 大手進学塾、河合塾と駿台予備学校に聞いた。 【データ】23点下がった科目も!共通テスト主要科目の昨年との平均点の差 * * * 河合塾・教育研究開発本部長の富沢弘和さんは、今年度の共通テストの結果について「ひと言で言えば、数学につきますね」と話す。 5教科900点の最終予測平均点は、5教科8科目の文系では508点(対前年度で-44点、5教科7科目の理系では513点(同-59点)と、大きく落ち込んだ(大学入試センターの中間発表値を基にした「ベネッ