ロシアは国際通貨基金(IMF)の特別引き出し権(SDR)240億ドル(約2兆8000億円)相当を持つが、これを現金化する狭い道は中国当局にかかっている。ロシアはルーブルの下支えと戦費の資金源を模索する中でさらなる制約に直面する可能性がある。 IMFの全加盟国は国の経済規模にほぼ比例するSDRの配分を受け、こうした資産をIMFが「自由利用可能」だと見なす5通貨と交換できる。ドルとユーロ、ポンド、円、そして2016年に加わった中国人民元だ。 最初の4通貨との交換の道は米国と英国、欧州連合(EU)、日本による厳しい対ロ制裁で事実上閉ざされた。このため、ロシアにとってハードカレンシー獲得で残るのは、制裁に加わっていない中国を介するルートだ。
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