開発しているのは、リチウムイオン電池の次の世代の電池とされる全固体電池の構造をベースに、その中身の電解質に柔らかい材料を使う柔固体電池(じゅうこたい)。 住友化学と京都大学、鳥取大学が3年前から共同開発を進めた。 なぜ曲げられると夢の電池になるのか? 現在、主流のリチウムイオン電池、各社が開発を進める全固体電池、そしてこの柔固体電池をそれぞれ比較することでそれがわかる。 リチウムイオン電池の弱点を乗り越える次世代の電池として、各社が現在、全固体電池の開発を進めている。 ただ、全固体電池には固体であるがゆえに、製造が難しいというハードルがある。 電池はマイナス極とプラス極の間に電解質をはさむ構造で、電解質が固体となる場合、電極と密着させるために製造過程で圧力をかけ、界面を接合させるという難しい工程がある。 そのため、量産化にはまだ高いハードルがあるのだ。 さらに、完成した電池も、使用を続ける