ジェットパックによる飛行(英語音声、英語・スペイン語字幕あり)Photo: Dylan Coulter for The Wall Street Journal オーストラリアの富豪デービッド・メイマン氏(53)の右太ももは、ジェットパック(ジェット噴射を利用した背負い式飛行装置の総称)の墜落事故後に移植した皮膚で覆われている。2010年、メキシコで購入した「ロケットベルト」を背負ったメイマン氏は着陸に失敗。約700度の蒸気を浴び、脚に第3度の熱傷を負った。現在は米ロサンゼルス北部のアボカド園で、黒地の厚い難燃性素材でできたスーツを装着する。見学者には防護メガネを着用するよう伝え、消火剤も用意してある。 メイマン氏がスイッチを入れると、背中にくくりつけられた2つのジェットエンジンが音をたてる。エンジンの回転速度が上がると、何の前触れもなく足が地面を離れる。上昇はゆっくりで、安定している。離陸