新幹線開通に伴い、駅からほど近い場所にあった何もなかった農地に突如として摩天楼が出現した。中国の農村ではいま、同じような現象が各地で起こっている(安徽省蕪湖) 安徽省の田園地帯にあるシュン(24歳)の故郷にまだ新幹線が通っておらず、上海に来るには長距離バスに乗るしかなかったころ、シュンが食べていた食パンは、上海で買ったものであろうが彼の田舎で買ったものであろうが等しくロウソクの味がしたものだ。 バターの真ん中に爪楊枝で穴を開け底にティッシュで作ったこよりを通して火を付けると、ロウソクとして使えるので災害時に便利だという話は聞いたことがある。一方で、バターの代わりにロウソクを使ってパンをこしらえるなんて話は聞いたことはないが、思い当たるところならある。おおかた、出所の怪しいマーガリンを使ってパンを焼いていたというところなのだろう。 ドブ油で作ったマーガリン 出所が怪しいとは、下水に流した廃油