大阪にあるライブハウス・梅田シャングリラが、新たな試みをスタートした。「国内初ライブハウス&ホステル一体化リノベーション」である。2005年にライブハウス運営を開始し、11年目に突入したタイミングで行われる一大プロジェクトだ。これは、ライブハウスの2階スペースに宿泊施設を作り、遠征でやってくるバンドマンたちが安価に利用できるようにするというもの。なぜ今回このような新たなスタイルに挑戦しようと考えたのか。梅田シャングリラの店長・キイリョウタ氏に電話取材を行った。 まず、今回のリノベーションに至った経緯として「宿泊施設の高騰」があるとキイ氏は語る。 「うちに来てくれるバンドたちが、ここ数年宿泊が取りづらくなっているということが一番大きい。関東もそうだと聞きますが、関西の宿泊施設の利用料が年々高くなっている。それで金銭的な問題で打ち上げもせずに夜中に帰るバンドが増えていて……かなり無理がたたって