蓮舫行政刷新担当相は5日、新潟県村上市内で講演し、危機対応の財源を機動的に賄うため、地方自治体に対して、独自に宝くじを発行できる権限を与える案を検討していることを明らかにした。片山善博総務相とも相談しているという。ただ具体的な実現時期については言及しなかった。 蓮舫刷新相は、宮崎県で起きた口蹄(こうてい)疫などへの対応に際して「その地域や県で宝くじを発行する資格を得て、当選金以外の利益を農家の方たちに使えば、税金よりも使いやすいお金になるのではないか」と語った。 現在の宝くじは、総務相の認可を受けた上で都道府県や政令市が発行。危機対応では、1995年の阪神大震災や2007年の新潟県中越沖地震の復興費用を賄うために全国で宝くじが発売された例がある。 【関連記事】 【特集】日本の震災〜濃尾地震、関東大震災、東南海地震、福井地震〜 小沢氏の資金提供、問題ないと民主・原口氏=岡田幹事長