電力消費なし、レアアースなしの、超高密度ハードディスクが実現できる?(2) 2010年12月24日 環境サイエンス・テクノロジーIT コメント: トラックバック (0) フィード環境サイエンス・テクノロジーIT 2/3 ありふれた鉄には、秘密が詰まっている ──では、今回の研究はどういうところから始まったのでしょう? 私たちの研究グループは、元々走査トンネル顕微鏡(STM)を使って鉄磁石を研究していました。一般的な光学顕微鏡は対象に光を当てて、レンズで像を拡大します。これに対して、走査トンネル顕微鏡は原子レベルの鋭い針で、表面をなぞります。針の先端にある原子と試料の原子が1nmほど離れているのがミソで、非破壊の観察が可能です。走査トンネル顕微鏡によって、ナノスケールレベルで磁石の特性を知ることができるようになりました。STMを用いて磁石を研究できるチームは、私たちを含め、世界に5つしかあり