メタバース(仮想空間)に、図書館のように整列された書籍を手に取って読める空間がある。2023年2月1日に公開された、「[JP] NDC Library」というワールド(VR上の空間)だ。無料で利用できるメタバースプラットフォーム「VRChat」から入れる。 配架されている図書1万6377冊は、著作権が切れた作品を収集するプロジェクト「青空文庫」で公開されている電子本をもとにしている。「NDC Library」制作者の「ねむり木」さんに取材した。 モノトーンの世界で読書にふける 「NDC Library」は、白やグレーをベースにしたモノトーン調のワールド。アクセス時にアバターが配置される初期位置は、真っ白な中庭のような場所だ。目の前にある階段を上がって建物の中に入るとすぐ、いくつもの本棚が目に入ってくる。 本棚の側面には「2 歴史」「3 社会科学」といった具合で、図書を種類分けする「日本十進