理化学研究所が発見した113番元素の命名権をめぐって、日本と海外のグループがそれぞれ優先権を主張しているそうだ(日刊工業新聞、マイナビニュース)。 113番元素の研究については、理化学研究所・仁科加速器研究センター超重元素研究グループの森田浩介グループディレクターらの研究チームが2003年に実験を開始。2004年、2005年、2012年と計3回、この113番目の元素を検出している。この元素を合成し検出できる確率は100兆分の3と非常に難しいとのこと。 いっぽう、この元素を発見したという報告はロシアからも行われており、国際学会において命名権をどの研究グループに与えるかが議論されていたとのこと。 113番目の元素が本物であると認められるには、合成後の同元素の崩壊過程において、すでに知られている元素になることを追跡できなければならない。しかし、米ロの研究チームは元素崩壊後に既知の原子核になること