狭山丘陵内にある人造湖で山口(やまぐち)貯水池ともいう。周囲約一九キロ、満水面積一・八九平方キロ、満水有効容積約一七七〇万立方メートル。大正二年(一九一三)、東京市の上水道拡張事業として村山(むらやま)貯水池(現東京都東大和市)とともに計画され、昭和四年(一九二九)建設工事開始、同七年完成した。関係町村は山口村、宮寺(みやでら)村・元狭山(もとさやま)村(現入間市)、村山村(現東京都瑞穂町・武蔵村山市)、石畑(いしはた)村(現武蔵村山市)の五村にまたがり、民有地は約二一〇万坪で全体の九四パーセントに及び、建設に伴い対象地域の住民は周辺村々へ移転を余儀なくされた。