モータや発電機の前身は磁石利用の永久機関 磁石を利用した永久機関として最も有名なのは、17世紀イギリスのウィルキンズ司教が著書の中で紹介した装置です(発案者は16世紀のイエズス会士といわれます)。 これはすべり台に似た簡単な構造のもので、図2左のように台の頂部には磁石(天然磁石)が置かれ、磁石の磁力により鉄球がスロープをかけのぼるというものです。永久機関としての工夫は、スロープの上に穴が設けられていること。このため磁石に吸いつく直前に、鉄球は穴に落ち込んで元の位置に戻り、この運動を永久に繰り返すという仕組みです。実際には磁石の磁力が小さければ鉄球はかけのぼらず、磁力が大きければ穴に落ちずに磁石に吸いついてしまい、期待どおりの永久運動は実現しません。 18世紀になると車輪と磁石を組み合わせた永久機関がいくつも考案されました。図2右に示すのはその一例で、車輪の中に棒磁石を組み込み、外部に置かれ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く