「アメフト選手の脳のほとんどに障害が」騒動で浮き彫りになるスポーツと脳障害の研究の遅れ2017.08.01 15:4210,308 塚本 紺 先日国際的な医学雑誌である「JAMA」で発表されたアメリカンフットボールに関する研究が多くの人に衝撃を与えています。問題の論文は「アメリカンフットボール選手の慢性外傷性脳症に関する臨床病理的な評価」と題されたもの。慢性外傷性脳症(CTE)は衝突や打撃などで頭に衝撃を受けることの多いスポーツの選手には多く見られる神経疾患。特徴は、外傷を受けた直後に症状があらわれるのではなく、数年たってからアルツハイマー病やパーキンソン病と見分けのつかないような症状が発症することです。 この研究によると、死後寄付されたアメフト選手の脳を調べてみたところ、202人のうち177人がCTEを持っていたそうです。88%です。寄付された脳のうち111人は元NFL選手のものだったそ