『ファイト・クラブ』における「語り手」は語り手の位置を剥奪され、セバスチャンという名が与えられている。彼は外見の上でも冴えなく、エドワード・ノートンには程遠い。セバスチャンとマーラ・シンガーは結婚し、ジュニアという息子もいる。夫婦間はどうやら上手くいっておらず、マーラはまたサポート・グループ(若年性老成症)に詐病のうえ通っている。ジュニアはすでに、爆薬調合の才能を示している。 キャメロン・スチュアートのパンクな絵の効果もあり、『ファイト・クラブ2』は内容ビジュアル共におそろしく暴力的だ。全体のトーンを把握してもらうためにも、以下の公式トレーラーをぜひ見て欲しい。 「#TylerDurdenLives(#タイラーダーデンは生きている)」という文句、脳内でのペンギン、極めつけは、映画版のエンディング「Where is My Mind?」を歌ったピクシーズの代表曲「Monkey Gone to