棋聖と王位のタイトルを獲得し、棋戦優勝も2回果たすなど大活躍だった藤井二冠。その戦いを「指し手」で振り返る 2020年度も残すところあと数日。将棋界でもいろいろなことがありました。しかし後世にどのような年として伝わるかと言えば、それはやはり「藤井聡太が初タイトルを獲得した年」としてでしょう。 2020年度、棋聖と王位の2タイトルを獲得した上に、朝日杯と銀河戦という2つの一般棋戦で優勝した藤井聡太二冠。2回に分けて、その活躍を振り返っていきます。今回フォーカスするのは「指し手」です。 今年度も藤井二冠によって、観戦するファンはもちろん、対戦相手にも衝撃を与えるような絶妙手が放たれました。ここでは衝撃の一手5選と題し、特に筆者の印象に残った手をピックアップします。紹介する棋譜はすべて中継アプリの「将棋連盟Live」で見ることができます。是非当時を思い出しつつ、棋譜をご鑑賞ください。 第5位 逆