NVIDIAの新GPU「GeForce 8800(G80)」は、シェーダプログラム(GPUで走るグラフィックスプログラム)が進歩し、GPUの使い方が発展すればするほど高速になる。その主な理由の1つが、マルチスレッドアーキテクチャだ。 例えば、従来のGeForce 6/7(NV4x/G7x)では、条件分岐命令を使うと、パフォーマンスが落ちるケースが多い。しかし、G80では原理的にこうしたペナルティが少ない。また、G80では、1つのGPU上でグラフィックスと非グラフィックスプログラムを併存させても、原理的には高速に動作するはずだ。これらは、いずれも、マルチスレッド化したShaderプロセッサ制御の結果だ。 そのため、GPUがG8x世代へとシフトして行くと、ソフトウェアデベロッパ側の自由度が広がる。原理的には、分岐を多用し、またプログラムが非常に長いシェーダを書いてもスムーズに走る。また、GPU