カーディフの巨人の発掘現場(1869年) 発掘直後のカーディフの巨人 展示中のカーディフの巨人 カーディフの巨人(カーディフのきょじん、The Cardiff Giant)は、アメリカ合衆国の有名な悪戯のひとつ[1]。1869年10月16日、首謀者ジョージ・ハルは1年前にニューヨーク州カーディフ(英語版)近郊に埋めた全長3メートルの石膏像を掘り出し、巨人の化石が発見されたと全米に発表した[2]。実際には偽造は「ずさん」であり、専門家は化石ではないと発見時点で否定していたが、それにも関わらず「巨人発見」という話題がひとり歩きしてアメリカ中から見物人が殺到した[2]。 ニューヨーク州ビンガムトン生まれの葉巻製造業者ジョージ・ハルは、ダーウィンの進化論を支持し、創世記に懐疑的な視線を向ける無神論者だった[1]。1866年、アイオワ州の親族に会いにいったハルは、そこでメソジスト派の牧師との間で創世