表紙。 『胎児の干物』(たいじのひもの、仏:Embryons desséchés)は、エリック・サティが1913年に発表した全3曲からなるピアノ曲。『干からびた胎児』と表記される場合もある。 概要[編集] 作品に奇抜なタイトルを冠することの好きだったサティらしい、ユーモア溢れるものとなっており、サティの他の作品と同様に、楽譜の随所に様々な指示が記され、パロディ精神に満ちている。 なお、各曲の標題からも推測されるように、ここでの "Embryons" とは、海生生物の卵や幼生の意味と考えられ、「胎児」という訳は適切ではない。かつて『はららごの干物』という訳が与えられたこともある。 構成[編集] 第2曲『甲殻類の胎児』の一部分 第1曲「ナマコの胎児」(d'Holothurie) 冒頭に「わたしはサンマロ湾でナマコを観察した…」という序文。「歯の痛いナイチンゲールのように」という有名な指示がある