昇圧形という回路構成を使う以上、スイッチング制御を一切行わなくても 入力電圧とほぼ等しい電圧が出力に現れてしまいます。 制御が停止状態(シャットダウンモード)において、出力電圧を完全に ゼロにしたいならば、主回路構成の異なる方式を使う必要があります。 この場合、定常動作時の電力変換効率がある程度犠牲になります。 出力電圧が完全にゼロにならなくとも、ある程度以下に低下すれば、負荷側 回路の機能が完全に停止して、消費電力(待機電力)が所望の値以下であれ ば、TPS61220のシャットダウンモードを使うことで宜しいかと思います。 反対に、負荷側回路の機能が完全に停止できなかったり、消費電力(待機電 力)が所望の値以下とすることができなければ、主回路構成の異なるコンバ ータを選択する必要があるということです。 この機能を意図して使うことがあるかどうかは、アプリケーション次第の ようにもお思います。