〘 名詞 〙① 床板(ゆかいた)を支える横木。〔日葡辞書(1603‐04)〕② ①の上に張る板。根太板。[初出の実例]「貸家といふは名ばかり、破れ家を手前普請、ねだも追付張る筈で、板も買置く」(出典:浄瑠璃・博多小女郎波枕(1718)中)③ 根底。基本。基礎。[初出の実例]「密に呼んで談合柱工のねだを外さして、頼義公へ注進し景正殿に吹込んで、入込して首討した」(出典:浄瑠璃・安倍宗任松浦簦(1737)三) ね‐ぶと【根太】 〘 名詞 〙 いわゆる「おでき」の一種。大腿部や臀部などにでき、赤くはれてかたく、中心が化膿して時に激痛がある。疔(ちょう)。癰(よう)。〔文明本節用集(室町中)〕[初出の実例]「口をすひつつはなれやられず ねぶともつかうやくうりに契りして」(出典:俳諧・竹馬狂吟集(1499)九)