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はじめに 有機化学を長年講義していて感じたことのひとつに,学生の有機化学に対する考え方の変化がある.多くの学生にとって有機化学は「暗記する学問」であるら しい.有機化学をどのように教えたら,興味を持ってもらえるか各教官が試行錯誤しているが,なかなか名案がない.私もその一人であり,未だに結論めいたも のを得ていない. 昭和59年,熊本大学において,1年次の化学概論を担当することとなった.有機化学の基礎を教えるにあたり,化学反応をどのように理解させるか一瞬迷ったが,前年(1981)にノーベル賞を受賞した「フロンティア軌道論」を用いることに躊躇はしなかった. 1年次の後期に15回の講義を担当したが,高校の化学から軌道概念が消えていることを知らずに取り組んだため,初年度はとまどいを感じた.そのことより 前に,学生が化学構造を立体的に捉えることに馴れていないことの方が大問題であった.たとえば,ブタジ
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