ケータイが盗聴器? 悪意があれば便利なツールも変貌 (須藤 慎一=ライター) 携帯電話のデジカメ機能を使った盗撮事件が止まらない。マナー違反は不快の極みだ。ビジネス現場において、スパイ行為や中傷の目的で使われた例もある。企業や工場のなかには、高セキュリティエリアへ入室する際に、ケータイを預けるよう、もしくはカメラのレンズ部分にシールを張るよう求めるところも現れた。 盗聴についてはどうだろうか? 意外なことに、ケータイを使った盗聴には企業も個人も無防備である。 オフィスでもプライベートでも、盗聴器を仕掛けられて会話を盗み聞きされるとしたら、穏やかな気分ではいられない。業務の重大な情報が漏れてしまう。他愛ないうわさ話を、陥れる目的で録音する者が出てくるかもしれない。盗聴器を使ったストーカーにつけ狙われるのも怖い。 ケータイを改造することなく、そのままの状態で事実上の盗聴器として使える