製造資金を得るために、1台だけの実機を持って行ったのは、銀行ではなく通販会社だった。3万円という、それまで存在しなかった高価格の扇風機を無名のメーカーが売るには、どうしたらいいか? 寺尾社長が目を付けたのは、あるテレビ番組だった。 銀行に行かず、注文を集めた のちにバルミューダのヒット商品となった扇風機「GreenFan」の試作品は最初、1台しかありませんでした。それも人から借りた資金でやっと製作した1台です。 お金を貸してくれたのは、扇風機に使うDCモーターを供給してくれることになった会社の社長さんです。もちろんこの会社も、お金が余っていたわけではありません。われわれと同じようにリーマンショックで打撃を受け、赤字にあえいでいる状況でした。 それでもGreenFanの話には乗り気でした。1個1000円程度のモーターユニットを売り続けるより、数万円で売れる扇風機に投資した方がいいという読みも
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