千葉大資料集用論文 / 参考文献一覧 千葉大資料集用論文 有効なすべり坂論法とは何か? 児玉 聡 キーワード すべり坂論法 the slippery slope argument 有害な前例への訴え the appeal to a pernicious precedent 堆積の誤謬 (連鎖式) the sophism of the heap (sorites) すべり坂論法とは、ある行為が法的または道徳的に許さ れないことを示すために使われる論法の一つであり、一般に次の形式を持つ。 「もしあなたがはじめの一歩Aをふみだすならば、あなたか、重要な点におい てあなたと似ている別の行為者によって類似の行為が次々と連鎖的に行なわれ、 その結果、行為Bが必ずなされるか、あるいは非常に高い可能性でなされるだ ろう。Bは道徳的に許容できない。したがって、あなたは第一歩Aをふみだして はならない。」(1
1990年以降,国内外の航空機内にAEDが搭載され,客室乗務員らが救命する事例が相次いで報告されている。日本でも2001年10月に日本航空国際線にAEDが搭載されたことを契機に,航空機を含む公共の場所へのAED設置が普及している。そのような中,平成18年2月17日金曜日,成田発東南アジア行きの外資系航空機内にてツアー旅客(55歳,男性,会社員)が心肺停止に陥った。同機にたまたま乗り合わせていた日本赤十字救急法指導員を持つ個人客(31歳,女性,会社員)が1時間に渡り1人で心肺蘇生を行い救命した。心肺蘇生と並行して行われたドクターコールに応じる者はおらず,客室乗務員に繰り返し要請されたにも関わらず機内に搭載されていたAEDが心肺蘇生の現場に持ってこられることはなかった。また客室乗務員は心肺蘇生を手伝わなかった。加えて多数の他の乗客が野次馬と化して現場に殺到し,心肺蘇生の現場を写真やビデオで撮影
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