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ブックマーク / booklog.kinokuniya.co.jp (8)

  • 『田舎暮らしに殺されない法』丸山健二(朝日新聞出版) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG

    →紀伊國屋書店で購入 「少数派を殺す田舎を変えるためには、よそ者、若者、馬鹿者の特徴を持った人間が必要だ。」 浜松まつりで駅前を歩いた。外国からの移民が多い。駅前を歩く人々の約10%は日人ではない外見だ。日人の外見と見分けがつかないアジア系の人たちをあわせば15%くらいは外国人ではないかと思った。近隣からの外国人も浜松まつりに来ているはずなので、ニューカマーたちがいつもよりも集まったのだろう。 浜松市は人口、企業の集積度などから静岡県最大の都市である。そして外国人の在住者数は静岡で一番。日系ブラジル人の在住者は日一。 浜松は田舎とは言えないが、つい20年前までは田舎だ、と言いうる土着性があった。いまもその日的な共同体意識は強く残っている。浜松まつりは、その地域の共同体(自治会)の強さがあるから実現しているのである。 その浜松という田舎に、ホンダ、ヤマハ、スズキというグローバル企業が

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    otsune 2013/09/18
  • 『ヒューマン なぜヒトは人間になれたのか』 NHKスペシャル取材班 (角川書店) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG

    →紀伊國屋ウェブストアで購入 2012年1月から4回にわたって放映された同題のNHKスペシャルの書籍化である。 10年前だったらアート紙でカラー図版をふんだんに入れ、全4巻で出たところだろうが、厳しい出版事情にかんがみ一冊にまとめたということか。 書は4章にわかれ、各回の担当ディレクターが執筆している。NHKの取材ネットワークを総動員した4時間の番組を一冊にしただけあって、情報量がすこぶる多い。 番組では信頼とわかちあいの心ばかりが強調され、脳内お花畑の印象がなくはなかったが、書を読むと人間性の暗黒面もちゃんと取材していたことがわかり、説得力が格段に増した。 世界最初の戦争がおこなわれたネムリク遺跡を取材しようとしたが、イラク内戦の激戦地エルビル近郊のために断念した顛末が語られている。なんともいいようがない。 ウェイド『宗教を生みだす能』と重なる部分が多いが、書はさらに一歩を進め、

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    otsune 2013/08/29
  • 『漢字廃止で韓国に何が起きたか』 呉善花 (PHP新書) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG

    →紀伊國屋書店で購入 幕末から1980年代まで漢字廃止運動という妖怪が日を跋扈していた。戦前は「我が国語文章界が、依然支那の下にへたばり付いて居るとは情けない次第」(上田萬年)というアジア蔑視をともなう近代化ナショナリズムが、戦後は漢字が軍国主義を助長したという左翼の神話(実際は陸軍は漢字削減派だった)が運動のエネルギー源となり、実業界の資金援助を受けてさまざまな実験がおこなわれた(キーボードのJISカナ配列はその名残である)。 1946年に告示された1850字の漢字表が「当用」漢字表と呼ばれたのも、いきなり漢字を全廃すると混乱が起こるので「当面用いる」漢字を決めたということであって、あくまで漢字廃止の一段階にすぎなかった。 当用漢字表の実験によって漢字廃止が不可能だという認識が広まり、1965年に国語審議会は漢字仮名交じり文を認める決定をおこなったが、漢字廃止派はこの決定を正式の文書に

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    otsune 2009/12/01
  • 文芸評論家・加藤弘一の書評ブログ�:�『中国を追われたウイグル人』 水谷尚子 (文春新書)

    →紀伊國屋書店で購入 世界各地に散った13人の亡命ウィグル人にインタビューした聞き書き集であり、大変な労作である。 新疆ウイグル自治区をとりあげたはけっこうあるが、ほとんどがシルクロード紀行的なで、わずかに今村明の『中国の火薬庫』と陳舜臣の『熱砂とまぼろし』が一般読者向けに近代史を紹介している。ウイグル人の現況を伝えた書が最初かもしれない。 著者の水谷尚子氏は日中関係史の研究者で、731部隊や反日活動家に関するをこれまでに発表しているという。『諸君』や『SAPIO』のような保守系メディアに記事を書くようになったので恩師から「破門」されたということだが、左翼から右翼に転向したということではなく、関係者に直接あって話を聞くという「現場主義」に徹しただけだという。実際、ウイグル問題では『世界』や毎日新聞のような左翼メディアがいちはやく報道していたことを評価している。 チベットの場合、

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    otsune 2009/06/10
  • 『アップルを創った怪物―もうひとりの創業者、ウォズニアック自伝』スティーブ・ウォズニアック(ダイヤモンド社) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG

    →紀伊國屋書店で購入 「Wozに訊け!」 Apple創業者のひとりSteve Wozniak(Woz)の自伝である。 Gina SmithというライターがWozに55回もインタビューしてにしたらしい。 もうひとりの創業者であるSteve Jobsは超有名であるが、 WozはAppleを成功に導いたApple IIの設計者であるスーパーエンジニアであるということはエンジニア以外にはあまり知られていないようである。 Wozの凄さを知るために、ぜひ多くの人に読んで欲しいと思う。 Wozは父親の影響をうけてエンジニアリング魂に目覚め、 小学生のころからアマチュア無線をやったり発明工作賞みたいなのを獲りまくったりしていたのだが、 中学のころからは論理回路や計算機に目覚めてその方向のハッキング力を炸裂させてたらしい。 Wozはとにかく論理回路をエレガントに小さく作ることに執念を燃やす人物で、 回路を

    『アップルを創った怪物―もうひとりの創業者、ウォズニアック自伝』スティーブ・ウォズニアック(ダイヤモンド社) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG
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    otsune 2008/12/03
  • アップルコンピュータ株式会社・増井俊之の書評ブログ : 2007年05月15日

    →bookwebで購入 「一極集中への警鐘」 Googleが/Amazonが/Web2.0が凄いというが最近巷にあふれているが、 書はこれらのサービスの凄さや面白さを宣伝するではなく、 ネットの進化によって発生する一極集中の問題について議論したである。 ネット上のGoogleAmazonなどのサービスのおかげで、 今までアクセスできなかった情報に簡単に触れることができるようになったのは間違いない。 沢山の情報が手に入るようになれば人間の行動は多様化しそうなものであるが、 実際はこのような予想に反し、 特定のがベストセラーになったり特定の会社がひとり勝ちしたりする現象が最近はなはだしい。 簡単に情報を手に入れることができるようになったおかげで、 人気のあるものについての情報が簡単に行きわたるようになり、 誰もがその情報に流されてしまう可能性がある。 また、個人が積極的に情報ソース

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    otsune 2007/05/15
  • 『ウェブ進化論』梅田 望夫(筑摩書房) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG

    →紀伊國屋書店で購入 「ウェブ進化論」 Webのトレンドって何だろう? 10年後のインターネットはどうなっているだろう? ネットの世界は進歩は速すぎて予想など不可能に思われるが、 書を読めば確かな方向性を感じることができる。 インターネット関連のビジネス/文化/技術に関するや解説はいくらでもあるが、 大きな視点から将来の方向性を正しく議論しているものは少ない。 梅田氏は10年以上にわたって シリコンバレーでITコンサルタントとして活躍しており、 「ウェブの進化」の外側も内側も知りつくしている人物である。 Yahoo!, Google, Amazonなどの成功は誰でも知っているが、 梅田氏はこれらの会社を運営している人達との交流も多く、 インターネットの方向性を頭や肌で熟知している。 その経験にもとづいて簡潔に的確に書かれた議論や考察を 手軽に読んで理解できるのは大変ありがたい。 量子力

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    otsune 2006/02/23
  • 書評空間 : SFC研究所 上席研究員・増井俊之の書評ブログ

    『アップルを創った怪物―もうひとりの創業者、ウォズニアック自伝』スティーブ・ウォズニアック(ダイヤモンド社) →bookwebで購入 「Wozに訊け!」 Apple創業者のひとりSteve Wozniak(Woz)の自伝である。 Gina SmithというライターがWozに55回もインタビューしてにしたらしい。 もうひとりの創業者であるSteve Jobsは超有名であるが、 WozはAppleを成功に導いたApple IIの設計者であるスーパーエンジニアであるということはエンジニア以外にはあまり知られていないようである。 Wozの凄さを知るために、ぜひ多くの人に読んで欲しいと思う。 Wozは父親の影響をうけてエンジニアリング魂に目覚め、 小学生のころからアマチュア無線をやったり発明工作賞みたいなのを獲りまくったりしていたのだが、 中学のころからは論理回路や計算機に目覚めてその方向のハッキ

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