現在、空気中に漂っている非合法薬物の量は正確に測ることができます。そして今回、空気中の非合法薬物の量と薬物関連犯罪の発生、そしてある種のがんの発生との間にある統計的な関係もわかってきました。 どういうことなんでしょうか? ・薬物が空気中に漂ってるんですって? そうなんです。下水システムから非合法薬物を見つけるのはもっと前に可能になっていたんですが、2007年、ローマの大気汚染研究所が偶然空気中の微量のコカインを検知したのです。彼らはそれを「興味深いことだと考えた」そうですが、その発見が今回の新たな研究につながりました。 ・今回の発見は信頼できるの? 信頼できます。今回発表された研究では、イタリアの12以上の地域の40ヵ所におけるコカインとカンナビノイド(マリファナの有効成分)の量を調査しています。その際、オゾンや炭化水素といった他の物質についても調査することで誤った相関を発見しないよう配慮