(1)政府が慎重な検討の上、反対があることは当然想定した上で、政策として「どうしても必要であり、これがベスト」と考えて提案したはずの法律案の、しかも、肝となるはずの部分を、安易に撤回してしまうことの危うさ (2)罰金を過料に切り替えたとしても、こうした罰則を導入することの問題点は、依然として残ったままであること (1)について 今回、国会での議論の前に、与党がさっさと修正に応じたのはなぜでしょうか? 予想以上に、世論の反対が大きかったからでしょうか? それとも、国会で、強く抵抗することが予想された野党に花を持たせ、妥協を引き出すために、敢えて高めの球を投げた(=ハイボール。 まずは、相手が到底受け入れられない高い要求を出して、最終的に、自分もこれだけ妥協するからと、要求を下げたフリをして、相手に本来の水準の要求を認めさせる交渉術)ということでしょうか? どちらも、よろしいことではない、と思