昨年、本屋で平積みされたある文庫本の「これほど素晴らしい小説はそうあるものではない」という帯が目にとまった。ただそれだけであらすじも読まずに購入したその小説が、早瀬耕『未必のマクベス (ハヤカワ文庫JA)』だった。 面白かった。 購入後しばらく読むタイミングを逃していたところ、寝つけない日に、入眠の共にと積読の中から何気なく選んだはずだった。最後まで読み終えて二重に呆然とした。夜が明けていた しばらく大袈裟な書評にあてられることが続いたのだが、時々でもこういうことが起こるから釣られてみるのをやめられない。 『アルジャーノンに花束を』もっと早く読むべきだったな、読まないまま終わる人生もあったのが怖いみたいな激しいコメントの数々でハードルが上がりすぎていたらしく感想がほとんど無味になっている— ささやか (@oyasumitte) 2024年5月6日 『未必のマクベス』、読んでよかったしなぜも