本とせるくまに関するoyasumitteのブックマーク (9)

  • 『未必のマクベス』について言えることはもう、ない - どんな言葉で君を愛せば|@oyasumitte

    昨年、屋で平積みされたある文庫の「これほど素晴らしい小説はそうあるものではない」という帯が目にとまった。ただそれだけであらすじも読まずに購入したその小説が、早瀬耕『未必のマクベス (ハヤカワ文庫JA)』だった。 面白かった。 購入後しばらく読むタイミングを逃していたところ、寝つけない日に、入眠の共にと積読の中から何気なく選んだはずだった。最後まで読み終えて二重に呆然とした。夜が明けていた しばらく大袈裟な書評にあてられることが続いたのだが、時々でもこういうことが起こるから釣られてみるのをやめられない。 『アルジャーノンに花束を』もっと早く読むべきだったな、読まないまま終わる人生もあったのが怖いみたいな激しいコメントの数々でハードルが上がりすぎていたらしく感想がほとんど無味になっている— ささやか (@oyasumitte) 2024年5月6日 『未必のマクベス』、読んでよかったしなぜも

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  • 『一万回話しても、彼女には伝わらなかったこと』の感想で笑い合いたい - どんな言葉で君を愛せば|@oyasumitte

    話したいことがたくさん残ってる 中華料理で何が好きとか 加藤千恵『真夜中の果物 』 これは私が一番好きな短歌。収録された短篇集『真夜中の果物』は、4ページほどのショートストーリーにそれぞれ短歌が添えられる構成で、この短歌が添えられた「酢豚」というお話も大好き。 さて先月、その作者の新刊が出た。 わたしは好きなピアニストの海外公演を見に行く足で書店に立ち寄り、機内で読むつもりで購入。結局待ちきれずに空港で読み出してしまったのだけれど、序盤からどうにも様子がおかしい。今作もやはり表紙は可愛いのに、何かがおかしい。 いや、そうはならんやろ、と内心で3回エセ関西弁が出たところで読むのを止めた。スーツケースに仕舞い込み、そのまま年を越してしまっていた。 だって、現実の共感と存在しない記憶の再生による共感とで胸が震えてしまうのが、加藤千恵の作品だった。 「どれだけ一緒にいても、わかりあえない。でも近づ

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  • Fake it till you make it. /その部屋のなかで最も賢い人 - どんな言葉で君を愛せば|@oyasumitte

    最近、『その部屋のなかで最も賢い人 洞察力を鍛えるための社会心理学(原題:The WISEST ONE in the ROOM)』というを読んだ。 世界は、私が自分以外の誰かに対して「賢い!」と言いたくなることで満ちている。ここで「賢い!」と言われて嫌な人がいなければ話は単純なのだが、賢いという言葉は存外扱いが難しい。褒め言葉のようでありながら、あまりに直接的に評価を下す響きをもつ。賢明な人はおそらく、目上の人に対しては勿論、同僚に対しても安易に口にしないだろう。 『その部屋のなかで最も賢い人』、その場で最も賢明さを持つ人とはどんな人だろうか。それは単に頭脳明晰な人のことではないというところから著は始まる。 賢明さには多くの種類がある。(中略)賢明さをどのように分析するのであれ、そこには、人生で最も重要なことには他の人々が関わってくるという事実が反映されていなくてはならない。(中略)し

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  • 「われわれが表向き装っているものこそ、われわれの実態にほかならない」 - どんな言葉で君を愛せば|@oyasumitte

    マシュマロありがとうございます! お返事が長くなりそうだったのでnoteを書こうとして、noteにしては長くなってしまったのでブログにしました。つまりとても長いので、先に結論だけ発表します。 おすすめのはこれです。大学の図書館で読んでもいいですし、お金に余裕がある方はこちらのリンクから買っていただくと私に小銭が入ります。何卒よろしくお願いいたします。 読んでいないについて堂々と語る方法 (ちくま学芸文庫) 作者:バイヤール,ピエール 発売日: 2016/10/06 メディア: 文庫 結論から書いてしまいましたが、当は最初に確認しておきたかったことが2つあります。まず、20歳の大学生なら焦る必要はないということ。そして、憧れと言っていただいた私も語彙や教養を十分備えているわけではないということです。 順番に説明しますね。 私は、マシュマロで並べていただいた一般常識と教養、語彙力は、どれ

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  • 絶対謙虚2021 『実力も運のうち 能力主義は正義か?』 - どんな言葉で君を愛せば|@oyasumitte

    話題の新刊を読みました。 アメリカ政治学者で、日でも「ハーバード白熱教室」や著作『これからの「正義」の話をしよう──いまを生き延びるための哲学』等で広く知られるマイケル・ J・サンデル氏が、2020年に発表した“The Tyranny of Merit”の邦訳です。 実力も運のうち 能力主義は正義か? 作者:マイケル サンデル 発売日: 2021/04/14 メディア: Kindle書では、前近代的なアリストクラシー(貴族制)よりも望ましいとされてきたメリトクラシー(能力主義)が、どのようにして社会に浸透し人々を縛り、それにどのような作用と副作用があり、今いかなる弊害が顕在化していて、私たちはそれをどう乗り越えていくべきかが論じられます。 個人的には、驚きに満ちた事実のオンパレード!という内容ではありませんでした。人生において様々な運に恵まれてきた自覚と、自分の中に明らかに根ざし

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  • 「絶対にイエスだと言いきれないなら それはすなわちノーである」 - どんな言葉で君を愛せば|@oyasumitte

    「教えてください、あなたは何をするのですか/その激しくかけがえのない一度きりの人生で」— さやか (@oyasumitte) 2021年2月28日 大学生の頃、インターンシップでお世話になっていた会社の上司からよくを借りていた。読書好きの方々がわたしに勧めてくださるは、どれも当時の私の好みや状況によく合っていたのだけれど、その中でも特に印象に残ったのは、書籍『エッセンシャル思考 最小の時間で成果を最大にする』だった。 エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする 作者:グレッグ・マキューン 発売日: 2014/12/12 メディア: Kindle版 読後、これは手元に起きたいだと感じすぐに購入したのを覚えている。何度でも読み返して確認しながら、エッセンシャル思考を長期的に自分の軸としようと思っていた。 エッセンシャル思考は、より多くの仕事をこなすためのものではなく、やり方を変える

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    oyasumitte
    oyasumitte 2021/02/28
    「やらなくては」ではなく「やると決める」。「どれも大事」ではなく「大事なものはめったにない」。「全部できる」ではなく「何でもできるが、全部はやらない」。
  • ヒトは棲息地を都市に移した。先史時代の本能を携えて。 - どんな言葉で君を愛せば|@oyasumitte

    幾多の実験や観察から得たすべての数字が、まさか人間は事実や数字やデータに動かされないことを示しているなんて。これは人間の頭が弱いからでもなければ、どうしようもなく頑固だからでもない。私たちが影響を与えようとしている人の脳が何百万年も前からの産物であるのに対して、大量のデータ、分析ツール、高性能コンピュータが入手しやすくなったのは、ほんの2,30年前のことだからだ。(中略)確立された意見をもっている人は、時に頑として考えを譲らない。たとえその意見をぐらつかせるような科学的証拠を突きつけられたとしても。 p.22 『事実はなぜ人の意見を変えられないのか 説得力と影響力の科学』 わたしが最近なんとなく惹かれて読んだ、ジャンルもバラバラなたち。その内の数冊が、ある同じ指摘をしていた。それは私たち人間の持つ脳と、私たちの生きる環境・用いる技術の進化のスピードがあまりにも違うという事実。そして、大き

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  • 興味と体力と時間が無ければ本なんて読めない - どんな言葉で君を愛せば|@oyasumitte

    こんばんは。さやかです。台風19号に荒らされた3連休の前半でしたが、このブログを読んでくださっている方々はご無事でしょうか。おかげさまで私は身も家族も住処も無事だったので、旅行をキャンセルして予定が真っさらになった週末をのんびりと過ごしております。 久しぶりの更新になってしまった今回は、私が愛読しているブログ「俺の遺言を聴いてほしい」の読みたいを買って読もうという記事に触発されて、に関することを書いてみようと思います。いつものように一冊をとりあげて長々と読後感を書くのではなく、読書に関する私の雑感をまとめてみようかなと。ゆるっとふわっと、文字数も抑えめにするつもりです。よろしくお願い致します。 優しく諭されるような語り口のしか読めない夏だった2019 さて文字数を減らそうということで、寄り道しがちな前置きを省いて早速題に入りますが、私は以前の記事にも書いたように、読むのにそれなりの

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  • 思わぬところで清濁併せ呑む素敵な主婦に出会ってしまった - どんな言葉で君を愛せば|@oyasumitte

    こんばんは。さやかです。 これは完全に偏見なのですが、おそらく私の書く長文ブログを毎回最後の「おやすみなさい」まで読めるほど活字が好きな皆さんは、を読むのも好きなはずです。そうに決まっています。そこで気になったのが、普段どんな媒体で、どんな出会い方をしたを読むことが多いのかしら、ということです。 人から何かを聞き出したいときにはまず自分から、というわけで先に私の話をすると、私はを基的には紙媒体で読みます。それも、書店や図書館で出会い頭に何となく惹かれたものが多いです。購入まで至らなかったでも、目に止まるのタイトルや帯の謳い文句はそれ自身が私の、自分でもわかっていなかった興味・関心を掘り起こしてくれることが多く、の多い場所はブログのネタ探しにも最適だと思っています。私は仕事の帰りに屋さんに立ち寄り、ふと我にかえると一時間以上経っていたなんてこともザラにあって。以前はそれを「パ

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