松尾スズキが主宰する劇団、「大人計画」の劇団員で、NHK大河ドラマ『いだてん』など、数々の話題作の脚本を手掛ける宮藤官九郎。自らが作・演出を手掛ける劇団内ユニット「ウーマンリブ」の最新作『もうがまんできない』のリモート会見がおこなわれ、改めてウーマンリブとはなにか? について語った。 ■ 「ネーミングで人をザワつかせることが起こるとは」 1996年に、自分がやりたい舞台を自由に作るために結成したウーマンリブ。70年代の女性解放運動の名称を、男性が主宰するユニットの名前にするとは、なんともいわくありげだが、実は「なにも考えていなかった」というのが真相だ。 「ユニット名を考えているときに、(劇団員の)宮崎吐夢さんに『ウーマンリブって、最近まるっきり聞かなくなった言葉だけど、宮藤さんの印象と全然違うからおもしろくない?』と言われて『ああ、いいね』と思って名乗りました」という、軽いノリで付けたこと