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2017年12月16日のブックマーク (3件)

  • オスはみーんな、二重人格?『歌う鳥のキモチ』小鳥のびっくり私生活 - HONZ

    「ことりはとってもうたがすき かあさんよぶのもうたでよぶ♪」 子どもの頃、大好きだった童謡。ただ……ふと思う。小鳥が歌うのって、「好き」だからなの? 早朝、森に降りそそぐ小鳥たちのコーラス。聴く側もさわやかで心地よいけれど、小さな体に似合わぬ大きな声で精いっぱい歌う姿を見ていると、やっぱり「歌が好き」なんじゃない?という気がしてくる。 でも「歌う」ことは、わざわざ天敵に自分の居場所を教えるようなもの。つまり彼らの歌は「命がけ」。「好き」だけでは説明できない理由があるはずだ。 ここで、ルビオに登場してもらおう。ルビオはオスのクロツグミという鳥で、書の著者が観察していた個体である。書は「小鳥にとって歌とはなにか」、著者自身の観察成果を中心に教えてくれる。そこから見えてくるのは、意外にも「人間くさい」小鳥たちの私生活。 で、そのルビオなのだが、 クロツグミは独身と既婚とでこんなにも歌い方が変

    オスはみーんな、二重人格?『歌う鳥のキモチ』小鳥のびっくり私生活 - HONZ
    oyoyom
    oyoyom 2017/12/16
  • 今年の良書ベスト10

    今年の前半はいいがたくさん出たが、後半は不作だった(私が新刊を読まなくなったせいかもしれないが)。そこで観点を変えて、いつものような個人的ベストではなく、入門書を含めた一般向けベストを選んでみた。 タレブ『反脆弱性』 鈴木紀之『すごい進化』 小川和久『日米同盟のリアリズム』 笠谷和比古『武士道の精神史』 ノース&ウォリス&ワインガスト『暴力と社会秩序』 フランク『成功する人は偶然を味方にする』 池田嘉郎『ロシア革命』 篠田英朗『ほんとうの憲法』 アリソン『米中戦争前夜』 松沢裕作『自由民権運動』 アベノミクスが5年たってもインフレは起こらないが、変化のマグマは蓄積している。それを景気対策などで抑圧すると爆発する。1はそれを論じたで、かなり難解だが、リスクやイノベーションを考える上で参考になる。 2は最近の進化論の解説で、主流とされる「適応主義」に対する批判だが、実例が多くておもしろく読

    今年の良書ベスト10
  • 魔法と芸術そのものである、書物についてのファンタジィ──『図書館島』 - 基本読書

    図書館島 (海外文学セレクション) 作者: ソフィア・サマター,影山徹,市田泉出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2017/11/30メディア: 単行この商品を含むブログ (1件) を見る書『図書館島』はソフィア・サマターの第一長篇にして書物についてのファンタジィ/幻想文学なのだけど、これがもう異様という他なく魅惑的な描写が連続し、ただひたすらこの世界に、この言葉に浸っていたいと思わせる傑作だ。こんなものを第一長篇で書いちゃってどうすんのこの先というぐらいだけど、きっとまだまだ、別方向の物語で驚かせてくれるのだろうと、それだけの懐深さを感じさせる作家である。 物語の主な舞台となるのは複数の国々からなるオロンドリア帝国と、「紅茶諸島」と呼称される島々。語り手であるジェヴィックは紅茶諸島の中でも裕福な農園の跡継ぎ息子だ。紅茶諸島に住まう民が使う言語であるキデティ語は文字を持たないが、ジ

    魔法と芸術そのものである、書物についてのファンタジィ──『図書館島』 - 基本読書
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    oyoyom 2017/12/16