インターネットが商売ベースに駆け上がって行った間に、本当は見るべき何かがあった。無理に既存のビジネス基盤へその新しい世界を乗せようとするインターネット業者達は、確かに何か致命的な見落としをしている。 某批評家を見ればいい。見事に彼の俗化の過程を体現しているだろう。それは退化だ。この再商売化は、実はネットというまっさらの少年少女を世間擦れさせただけで決して、誰かを幸福にはできなかった。寧ろ人々を堕落させた。一時期、アフィリエイトとどこかで聞きかじった横文字を叫びながら通りを闊歩していたへんてこなチンドン屋達は、今頃何をしているのだろう。彼らは商売人になってどこかへ行ってしまった。ネット村から去っていった人々は数え切れない。この村はインベーダーに荒らされた。その結果、今では群れた不良やチンピラクラスター、麻薬中毒の犯罪者、成りすましの追い剥ぎといったやくざがあぶれた小アメリカ風のスラムが残った