土曜の夜、高校来の親友と酒を飲んでいた。 4月に都条例が改正されて屋内全面禁煙になったあと、なんやかんやで初めて「飲み屋」というところに行った。すると、路地に面した店なんかは外にテーブルを出している。ここなら煙草が吸えますよ、ということらしい。梅雨曇りの空の下、暴力的なまでの湿度に満ちた大気の底でサッポロ赤星をやりながらピースを吹かすのは悪くなかった。 ところが2軒めとなると、これが中々見つからないのだ。その夜の赤羽はどこも妙に混んでいる上に、喫煙者二人のお眼鏡にかなうようなお店はかなり少ない。 一通りウロウロしたあとで、「じゃあ、ウチ、来る?」となった。飲んでいるうちに、向こうの終電がなくなった。そんなわけで、野郎二人で朝まで酒を飲んでいたのだ。 午前4時にもなれば、腹が減ってくる。別に朝飯の用意をしてもよかったのだけれど、ふと松屋に行きたくなった。正確には、松屋の朝定食が食べたくなった
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