7月1日は中国共産党の創立記念日である。結成は1921年だから、昨年のこの日はちょうど100周年であった。北京の天安門広場にいっぱいの民衆を動員し、故毛沢東主席を思わせるグレイの人民服姿で登場した習近平総書記が「いかなる外部勢力の圧迫も許さず、台湾問題を解決して祖国の完全統一という共産党の歴史的任務を果たす」と演説した姿を覚えている人も多かろう。 1年後の今年はどんな行事になるか、2月に始まったロシアのプーチン大統領のウクライナ侵攻を支持して、国際世論の少数派に回っているだけに、習近平がどんな振る舞いに出るかが注目されるところではある。 それにしても、最近の中国は国内状況についての他国からの批判を「余計な口出しをするな」の一言で退ける傾向が強い。とくに民主とか人権とかの、彼らの言う「敏感な問題」ではとくにそうである。勿論、外からの批判はあくまでも批判であって、それ以上のものではありえない。