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ブックマーク / inujin.hatenablog.com (63)

  • 実は世界は、「はてな的」になりつつある。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。

    シロクマ先生(id:p_shirokuma)がNHK『クローズアップ現代』に出演されたということで、NHKプラスで拝見した。 www.nhk.or.jp 内容も面白かったのだが、何よりも、小泉今日子さんとphaさん (id:pha)とシロクマ先生が同じ番組の中で「中年の危機」という、とても「はてな的」なテーマについて語っている、その状況自体が、はてな村民(と名乗るにはだいぶ新参者だけど)としてはなんとも不思議なものだった。 あと、番組の中でシロクマ先生は「中年の危機」の問題は、その危機を乗り越えるリソースを十分に持ち合わせていない氷河期世代が直面していることと相まって、余計に深刻になっているのでは、というようなことをおっしゃっていた。 これも興味深いことだ。 これまでずっと世の中からスポットライトを浴びることのなかった氷河期世代が、「中年の危機」に直面することになってはじめて注目を集めてい

    実は世界は、「はてな的」になりつつある。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。
    p_shirokuma
    p_shirokuma 2024/09/19
    旧はてなダイアリー的なもの、就職氷河期的なものに限らず、断定・言い切りに走りすぎないお話が再評価されていく流れになっていったらいいなと私は思っています。
  • パリに、行ってきた。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。

    仕事ではじめてパリに行くことになった。 面倒なことになったな、と思った。 他にやるべきことは山のようにある。 なのに、移動を含めると一週間近く、日にいないことになる。 パスポートの期限は切れているから発行し直さないといけないし、飛行機に乗り込むまでの煩雑な手続きは何度やっても覚えられない。 パリについて知っていることもほとんどない。 ちなみに、帰国してから冷静に考えてみたところ、学生時代にジャン・レノさんが好きで、彼が出演しているフランス映画をいくつも観てたなーとか、『女警部ジュリー・レスコー』というドラマもずっと観てたなあとか、そういえば辻仁成さんって今パリに住んでおられるのではとか、色々と思い出してきたが、その時はそんなこと考える余裕なんてまったくなかった。 とにかく、無事にたどりついて、無事に用事をすませ、無事に帰国する、それだけで頭がいっぱいだった。 なので、出国審査を終えて、搭

    パリに、行ってきた。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。
  • 偶然は、きらいですか。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。

    昨日、山奥でキャンプ場を運営している方から話をうかがった際、「偶然、何か面白いことが起こる」というのを大事にしている、とおっしゃっていたのが印象的だった。 何日間も同じ場所に滞在していると、そこで予定していたこととは違う面白いことが起こる。 それは、意外な獲物がワナにかかったとか、珍しい植物が見つかったとか、あるいは突然の雨が降ったせいで美しい虹が見れたとか、色んな形として現れるのだが、とにかくそういう来予定していたこととは違うことが起こることこそ自然の中で暮らすことの醍醐味だというわけだ。 いやあ当にそうだなと思った。 ぼくらは普段、とにかく物事が計画通りに進むことばかり気にしている。 目的を定め、目標を決め、それを達成するための予定を立て、その通りに実行できているか、そればかり気にしている。 それじゃあ面白くないに決まっている。 一方で、ぼくがずっと大事にしてきたことも、やっぱり「

    偶然は、きらいですか。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。
  • 「何のため?」からの、解放。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。

    先日、合気道の稽古中に「あ、この感じ、なつかしくて、楽しい、この感触って何だろう…」と思う瞬間があった。 冷房も効かない古い道場なのでじっとしているだけで暑いし、年季の入った畳は石のように固いし、おまけに年のせいで稽古する前から体はあちこち痛いし、特に楽しい要素はないはずなのだが、ふとそう感じたのだ。 なんというか、ぼくはいつのまにか、自分のやることに対して「何のためにやるのか」を異様に気にするようになっていたように思う。 この仕事をやるのは何のためか、この勉強をするのは何のためか、という感じで、何かちゃんとした目的がないとダメ、という強迫観念にとらわれてしまっていて、長年やってきた合気道ですら何のためにやるのか、みたいに考えるようになっていた。 いやまあ、表向きには色んな理由は言える。 護身のためとか、健康のためとか、集中力を鍛えるためとか、まあなんとでも言える。 でも、そう考え始めると

    「何のため?」からの、解放。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。
    p_shirokuma
    p_shirokuma 2023/08/22
    染み入るものがある。
  • どうでもいいことについて話せる場所は、ありますか。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。

    SNSで話をするのは難しい またTwitterのニュースを見かけた。 今度は長く利用されていない休眠アカウントを削除していくそうだ。 色々と不安定だなあと思う。 だけど、Twitterだけでなく、ぼくらの生活はもはやSNSなしには成立しづらい状況だ。 ところで、そういう大きなSNSというのはとても便利なのだが、淀川の花火大会のようにとても混雑している。 あちらこちらで誰かと誰かのもめごとが花火のように打ち上げられ、それを見物する人たちでいっぱいだし、これは稼ぎ時だと、おいしそう料理や明日から仕事に生かせそうなノウハウやらを屋台を並べはじめる人たちもたくさんいる。 会場には色んなところに小さなステージがあって、ちょっとした有名人たちが何かを叫んでいて、見物客たちはそれを見て笑ったり、何やらヤジを飛ばしたりしている。 こういう状況の中では、ぼくらは名もなき群衆の一人でしかなくなってくる。

  • 最短で最小の労力で確実に最大の成果を得なければいけない時代に、求められていること。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。

    前回「あそび」ということについて書いたら、ちょうどシロクマ先生(id:p-shirokuma)も「遊び」について書いておられた。 ところが社会の生産性が高まると同時に誰もがクオリティ高く、私たち自身に期待される商品価値も高まっていくにつれて、私たち自身ももっとストイックにならねばならず、もっと「遊び」に流されず、もっと業務に資する生活をしていくよう期待されるようになっている。もうスポーツ選手や動画配信者は"野良犬のヒーロー"ではない - シロクマの屑籠 いやあ、そう考えると今という時代はずいぶん息の詰まる時代である。 そういえば学生の頃、どうやったらコピーライターになれるのですかと広告会社のえらい人に聞いたら、あそびなさい、もっとたくさんあそびなさい、と言われたのを思い出した。 その時はその意味が全然わからなくて、いやいやそんなことをオレは聞いているんじゃない、どうすれば最短で最小の労力で

    最短で最小の労力で確実に最大の成果を得なければいけない時代に、求められていること。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。
    p_shirokuma
    p_shirokuma 2023/03/12
    ここでいう「遊び」って、ディープラーニングだったと思うんです。だから「遊び」を推奨するとはディープラーニングを推奨することでもあった。そうして見地を深めてアウトプットをも磨いていく。ところで昨今は……
  • Twitterとは、何だったのか。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。

    あまりに当たり前のように使っていたので、考えたことがなかったが、ぼくにとってTwitterとは何だったのだろう。 2000年代前半 ぼくはインターネット的には、遅れてきた人間だ。 学生の頃のインターネットに関する共通の話題といえば2ちゃんねるだったが、自分で書き込んだことはない。 00年代前半の若手時代、担当していた得意先の経営者がやたらと2ちゃんねるの書き込みを気にしていて、自らずっと見ているという話を聞いて、うわ大丈夫かよ、と思ったのを思い出した。 そんなほんの一部の極端な意見を聞いて意思決定しちゃって大丈夫なのかと。 当時、ぼくにとってはインターネットでの匿名の誰かの意見というのは、そういうものだった。 インターネットはとても面白かったし、世の中にこんなに面白いことを考えている人たちがいるのか、というのはすごく刺激的だった。 でも、所詮はインターネット、光の当たらないところで素人がや

    Twitterとは、何だったのか。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。
    p_shirokuma
    p_shirokuma 2022/11/24
    twitterが従来のように使えなくなった、頼りにできないと思うようになったのは2010年代後半ぐらいから。2020年代になって用途はもっと狭くなった。今後、どのような動きがあっても過去のtwitterには帰れないのだろう……
  • 煮詰まった中年男性は、何をすればいいのか。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。

    fujiponさん(id:fujipon)が「煮詰まった中年男性」の気分転換の方法を「緩募」されている。 fujipon.hatenablog.com なので、ぼくも自分の経験をいくつか挙げてみようと思う。 掃除 これは大変おすすめである。 特に、雑巾で床をふくのがいい。 テレワークの時など、5分ほどのすきま時間ができたら、その瞬間にちょっとだけ気になるところをふく。 ちゃんと四つんばいになって、床の状況を見ながらふくと、なかなかの全身運動になるし、5分くらいやっているとちょっと汗も出てくる。 また、掃除をすることに集中できるので、他のことを考えなくてよい。 はじめは、ちょっと仕事のアイデアでも考えながらやるか…という感じではじめるのだが、やっていると汚れているところが気になってきて、これまでのことがすっかり頭から離れていく。 そして何より、きれいになると自分が気持ちいいし、家族も気持ちい

    煮詰まった中年男性は、何をすればいいのか。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。
  • わからないものは、わからない。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。

    昨日『竜とそばかすの姫』を子どもたちと観てたと書いたら、小島アジコさん(id:orangestar)から、てっきり映画の感想を読めるのかと思ったという旨のコメントをいただいて、あっバレたか、と思った。 いや、バレるとかバレないとかいう話ではないのだけど、ぼくは何かの感想を書くのがひどく苦手なのである。 この夏休みにも、子どもたちと『ONE PIECE FILM RED』を観て、その時もちょっと感想を書こうかとも思ったのだが、いざパソコンに向かってみるとまったく手が動かなくてやめてしまった。 あるいは、を読んだ後も、ああこれは当に面白かったから何か書きたい、ともよく思うのだが、やっぱり書けない。 でもまあ別に感想を書くのが苦手だからといって特に困るわけではないし、と自分に言い訳をしてここまで知らないフリをしてきた。 だけど、せっかくアジコさんからリクエストをいただいたので、書いてみる。

    わからないものは、わからない。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。
  • 「居場所」は、どこにある。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。

    fujiponさん(id:fujipon)の記事を読んで、何か書きたいな、と思いつつ少し時間が経ってしまった。 だけど何か書こうと思う。 冒頭の『はてな匿名ダイアリー』を書いている増田さん(『匿名ダイアリー』の筆者)には、「僕もそんな感じで50年くらい生きているし、人生というやつを俯瞰してみれば『絶対的な居場所がある人間』なんていなくて、『居場所がある』と人や周囲が信じているかどうかだけではないか」と思うんですよ。 もう50歳のオッサンにもなって、今更なにを言っているんだ、という感じですし、実際のところ、年を重ねていくにつれ、こういう「どこにも自分の居場所がない」という感情は薄れてきたように思います。 それは、克服した、というより、もうどうでもよくなった、というか、どうせそんなに遠くないうちに死んじゃうし、というのも大きい。『いつも「ここにいちゃいけない」気がする』人間として、50年間生

    「居場所」は、どこにある。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。
  • 最近急に、時代が変わったなと感じることが増えた。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。

    なぜか最近になって「時代は変わったな」と感じることが多い。 それまで、あまりそういうことは少なくて、たぶんそれは、自分自身も時代に合わせて変わり続けるしかなかったから。 「いやあ時代も変わったもんだ」なんて感慨深く思えるような余裕なんてなかったからだと思う。 もちろん今だってそんな余裕はまったくないのだけど、ふとしたできごとについて「変わったな」と感じることが増えた。 まずは、昔はもっと世界が雑だったな、と思うことが増えた。 ゴミの分別は今みたいに細かくなかったし、エアコンも夏はガンガンにつけていたし、インスタント品とか合成着色料たっぷりのお菓子とかも、何も気にせずにべまくっていた。 会社にしたって、みんなデスクでタバコを吸ってたし、休日に出社するときはみんな車でやってきて適当にそのへんに駐車していたし、どれだけ深夜まで残業しようと何も言われなかった。 それから、みんなそこまで理屈っぽ

    最近急に、時代が変わったなと感じることが増えた。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。
    p_shirokuma
    p_shirokuma 2022/07/21
    オリンピックが終わって一年。長引くコロナ。戦争。不況の足音。インフレ。これから令和はどこに向かっていくのでしょうね。
  • どこまでいけば、友だちになれますか。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。

    togetter.com orangestar.hatenadiary.jp 友だちをどう作るのか、という話題について。 たしかに年を取ると友だちが作りづらいかも…と思ったけど、よく考えると、もともとあまり友だちがいない。 そもそも、ぼくはとても自己中心的な人間なので、気の合う人がほとんどいない。 いるとしたら、そんなぼくでもやさしく手を差し伸べてくれる、とても心に余裕のある人なので、そういう人はだいたい人気者だし忙しい。 だからあまり深く付き合うところまではいかないので、この人は友だちです、とはっきり言えるのかどうかわからず、ああやっぱりオレには友だちはほとんどいないな…となる。 そもそも、どこまでいけば「友だち」なのだろう。 一緒にごはんに行ったら友だち? お酒を飲んだら友だち? 映画を観に行ったら友だち? タメ口で話せるようになったら友だち? 一緒にお泊りしたら友だち? 退屈なときに

    どこまでいけば、友だちになれますか。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。
  • 大人のふりを、やめる。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。

    このところ、いっぱい恥をかいている。 だけど、はじめから「よし、恥をかいていこう」と思ってやっているので、あんまりダメージを受けないというか、むしろ想定よりも大丈夫だったな、ということが多い。 ということはその逆もあるということで、「ここはかっこつけなきゃ」と思っているときに恥をかくと、想定以上にダメージを受けてしまうように思う。 別にかっこつけることがダメだとはまったく思わない。 ただ、ぼくの場合はなんというか、かっこつけることに向いてない。 子どもの頃から、かっこいいやつ、というのはいた。 普通にしているだけでかっこいいし、何もしてないのにモテるし、ダサいことは絶対にしない。 で、たまに一言だけ面白いこと(いや、たいして面白くもないこと)を言うだけで、みんながキャーキャー言う。 そういうやつに憧れて、自分もわざと渋い声でしゃべろうとしたり、何か難しいことを考えているフリをしたり、表面的

    大人のふりを、やめる。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。
  • 40代は、ズルいよ。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。

    同年代の方々の、40歳になってからの人生について書かれている文章を読ませていただいた。 どうせ俺らは早く死ぬ - phaの日記 生きに生きて40歳、俺らは結構長く生きた - シロクマの屑籠 『自由』が『虚無』と化した先の人生の生きがいについて(あるいは個人主義と共同体主義の狭間で) - 自意識高い系男子 自分の人生に飽きたくない - インターネットの備忘録 40歳という年齢を前向きにとらえるのか、後ろ向きにとらえるのかについて、それぞれちょっとずつ見解が違う感じで面白かった。 一方で「40代っていうのは体力も気力も落ちてくるよね…人生も後半だって感じるよね…」というところはみなさん共通の見解のようだ。 それで、読んでいてふと「みんな、ズルいな」と思った。 自分のこれからの人生をどうとらえるのかは、その人次第であって、それは20代でも30代でも40代でも変わらない。 だけど40歳というのは「

    40代は、ズルいよ。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。
    p_shirokuma
    p_shirokuma 2022/02/10
    確かにこういう処世はある。ずるい。でも、この処世を濫用すると、横着になるんじゃないだろうか。横着は、怖いよ。いや、簡単じゃない、というべきでしょうか。
  • 承認欲求は、永遠の少年欲求。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。

    シロクマ先生(id:p_shirokuma)のこちらの記事を読んで、ちょっと思ったこと。 p-shirokuma.hatenadiary.com たしかに50代になって、わかりやすく褒められなきゃ不安な人…というのは、先生の書いているとおり、うまく大人になりきることができなかった人のような印象も受けるし、あるいはまあまあちゃんと大人になれたにも関わらず、あらためてそういうものを必要とするくらい追いつめられている状況にある人なのかもしれない。 いずれにしても、ぼくは自分が50代になったときに、そのどちらにもなりえるなあと感じた。 まず自分が50代になったときに、うまく大人になりきることができているかどうか。 これについては、まったく自信がない。 というのにはちょっと背景があって、そもそもぼくは30代の後半からつい最近まで、割と真剣に大人になる方法を探り続けてきた。 大人、というよりも「ちゃん

    承認欲求は、永遠の少年欲求。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。
    p_shirokuma
    p_shirokuma 2022/01/07
    人生は多面体なので、もちろん中年になってもこうした現れはあってもいいし、あったほうがいいと思う。ただし、少年の時と寸分変わらないままでは色々上手くいかないので、モディフィケーションが必要になる。
  • 「何者問題」と、ハッピーエンド。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。

    シロクマ先生(id:p_shirokuma)の新著『何者かになりたい』(イーストプレス,2021)をきっかけに、「何者かになる」あるいはアイデンティティに関する文章がいくつも書かれていて、面白い。 特に、池田仮名さん(id:bulldra)のこんな文章が印象的だった。 『令和元年のテロリズム』の読書会において、「強制スクロール」という言葉が話題になった。学校があって就職があって昇進があって結婚があって育児があって、それぞれの困難とそれを乗り越えるための成長や価値観のアップデートが求められていくのが人間社会なのだけど、どこかで任意スクロールに転じやすくなったのが現代である。若い女性にアタックし続けるおじさんは価値観の任意スクロールと年齢の強制スクロールに挟まれたなれ果て - 太陽がまぶしかったから 仮名さんは「何者かになる」という文脈ではなく、大人になると自分の価値観のアップデートを社会から

    「何者問題」と、ハッピーエンド。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。
    p_shirokuma
    p_shirokuma 2021/09/02
    「忙しい」ってことは、きっとたくさんアイデンティティの構成要素がある境地なんだと思います。仕事であれ家庭であれ先輩後輩であれ。そういう境地では、何者問題はあんまり意識されない気がします。
  • 人生という、弁当。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。

    narushima1977さんの「50代の人が何を考えているか知りたい」という問いに、もうすぐ50歳を迎えるfujiponさんが答えていて、とても面白かった。 narushima1977.hatenablog.com fujipon.hatenablog.com こういう話になるとふと思うのは、定年退職をしていった先輩たちのことだ。 もちろん、定年を迎えてもさっさと次の仕事を作ったり、大学の先生などをやって、ますます精力的に活動する人もたくさんいる。 だが、現役時はトップクリエイターだった人が引退したあとはとても静かな暮らしをしていたり、家にこもってゲームばかりしてに叱られていたりするのを見ていると、ああ仕事なんてそんなものなんだな、と思う。 そのポジションから一歩卒業してしまえば、当にただの人なのだ。 どんなにすごい人でも年を取るし、いつかは引退する。 あるいは引退しないまま寿命を迎

    人生という、弁当。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。
    p_shirokuma
    p_shirokuma 2021/09/02
    こういう文章が連鎖するのってすごくブログ的ですね。
  • ふまじめな、おまじない。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。

    ブログを書きはじめた頃、ぼくが抱えていた悩みは、このめまぐるしく変わりゆく世界の中でどのように自分らしさを保てばいいのか、といったことだった。 それからも色んなことが変わっていったし、特にこの1年でそのスピードは増した。 特に、離れている人とオンラインで話をすることが当たり前になったのはとても大きな変化で、おかげでわざわざ遠くまで出かけなくても共通の関心を持つ人と話がしやすくなった。 もちろん、実は仲良くなれるはずの人と偶然出会う、という機会は減ったように思うが、それは別に以前からそうだった気がする。 人は何かが変わったとき、そのせいで失われたものを数えがちだが、いざ数えてみると思っていたほどたくさんのものを失ってはいなかったりする。 ぼくに限っていえば、得たもののほうが多いと思う。 何よりも、ぼくはこのブログを書きはじめた頃からずっと、自分が色んなものを失い続ける様子を見つめ続けてきて、

    ふまじめな、おまじない。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。
  • インターネットで書く、という危険な行為をする理由。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。

    若い頃のぼくの夢は、書くことを仕事にすることだった。 もっと言うなら、やりたいことと、やらなければいけないことを完全に一致させたかった。 当にやりたいことは別にあるのだけど、今は難しいから色々と我慢しているんだと言い訳をしながら生きたくなかった。 そういう、若者特有のある種の潔癖さにこだわっていた。 しかし実際に仕事をしてみると、そういった完全一致の瞬間というのはほんのわずかしかないし、それ以外のほとんどの時間は当にやりたいことでも当にやらなければいけないことでもどっちでもない、なんだかよくわからないもののために費やされてしまって、気がつくとすっかり年を取ってしまっていた。 いや、それは自分に対してあまりに不当な評価だ。 ぼくはぼくなりに、なんとか両者を合致させようともがき続けてきた。 そして今、若い頃とはまったく違う状況の中にいて、当時の理想とはかけ離れた仕事をしているけれども、年

    インターネットで書く、という危険な行為をする理由。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。
    p_shirokuma
    p_shirokuma 2021/05/28
    "あんた結局この文章を通して何を伝えたかったの、とか、これを書くことによって何を達成したいの、とか、そういう追及から自由になりたくて書いているような気もする。"
  • ぼくだけの未来、ぼくらの未来。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。

    今の自分は、輝かしい未来の自分を実現するための手段でしかない。 そんな風にぼくは考えていた。 そしてそれは、自分が想像する自分自身の未来が輝かしいものである場合に限り、うまくいく考え方だった。 年を取ると、未来の輝かしさは失われていく。 若い頃に描いていた、世の中で大活躍をし、脚光を浴びているはずだった自分にはついになることができず、これから先は年老いて、ただ衰えていくだけの未来しかない。 これからの人生はただ負け続けるだけの空しい消化試合となる。 だから、年を取ったら人生における時間のとらえ方を変えていく必要がある。 ぼくはそう考えた。 遠い未来ではなく「いまここ」の現実を見つめ、目の前のことに集中して生きていけるようにする必要がある。 そう考えた。 ところが、どうもこの考え方には問題がある。 いくら「いまここ」に集中しようとしても、ぼくの毎日は、これから先のことと切り離すことはできない

    p_shirokuma
    p_shirokuma 2021/01/07
    帝釈天の網っぽい考え方だ。この感じにはシンパシーをおぼえる。